前回の記事で、ほぼリスクゼロで毎日安定した利益(スワップポイント)を得ることができる「ポーランドズロチとユーロのスワップサヤ取り」について紹介しました。

 

今回は、実践編ということで、FX業者選び・保有枚数にかかる必要証拠金・利益予想などを管理人の実践結果をもとにご紹介していきたいと思います。

 

非常に低リスクで安定した利益をだすことができるため、荒れ相場にはもってこいの投資手法かと思います。

 

また、投資初心者の方も、個別株投資に比べ、リスクを抑え利益を出すことができるので取り組みやすいと思います。

 

個別株式は、売る人と買う人で成り立っているため、ベテランの投資家や投資機関などと駆け引きをしながら売買をしなくてはいけないので、かなり勉強して取り組まなければ大やけどをしてしまいます。

 

実際に投資歴4年目の管理人も、まだまだ初心者の部類に入り、個別株投資では、今年はかなり痛い目にあっています。

 

このままでは投資で老後資金を貯め、「早期リタイア」なんて目指すなてのは、程遠い状態です。

 

そこでリスクを抑えながら、熟練のテクニックや投資分析力がなくても安定した利益を出せる方法を探っていました。

 

そこでたどり着いた投資法の一つが「ポーランドズロチとユーロのサヤ取り」です。

 

ポーランドズロチとユーロのサヤ取りの魅力について知っりたい方はこちらの記事も参照してください。

管理人と同じような投資初心者も是非、チャレンジして安定した利益を出していきましょう。

 

目次

FX業者の選び方

ポーランドズロチとユーロのスワップサヤ取りなので、ポーランドズロチ(買い)とユーロ(売り)のFX業者のスワップポイントとスプレッドを比較していく必要があります。

 

しかし、先進国の通貨はだいたいどのFX業者でも取り扱っており、さらにトルコリラ・南アフリカランド・メキシコペソなど高スワップ通貨も多くのFX業者が取り扱っています。

 

FX業者によりスワップポイントが差があり、各社しのぎを削っている状態ですが、FXでのポーランドズロチは、トレードするにはあまり人気がない通貨となり、取り扱っているFX業者も限らてきます。

 

限られた中でも、スワップポイント・スプレッドをしっかりと比較しできるだけ条件のよいFX業者を選定していきましょう。

 

今回は1万通貨単位で比較していきます。

FX業者 ズロチスワップ スプレッド ユーロスワップ スプレッド
FXプライムbyGMO 15円 5.9銭 3円 0.9銭
くりっく365 9円 3銭 7円 3.5銭
サクソンバンク証券 7.3円 2.3銭 -13円 0.2銭

 

FXプライムとクリック365がスワップ・スプレッドを考慮するとよい条件かと思います。

 

ちなみに管理人はFXプライムbyGMOで運用しています。

 

 

ズロチとユーロのスワップポイントサヤ取りをする理由

 

スワップポイントサヤ取りは通常、同じ通貨の買いと売りのポジションを形成し、為替損益に左右されずにスワップポイントのみを獲得していく投資法です。

 

ポイントになるのが、できるだけ買いのスワップポイントが高いFX業者とできるだけ売りのマイナススワップポイントが低いFX業者を選び、FX業者間でのスワップ差を利用して利益を得ます。

 

管理人も南アフリカランドで実践していました。

 

しかし、買いと売りのFX業者が違うため、それぞれのポジションを維持するためには2倍の運用資金が必要となります。

 

2つのFX業者に資金を入れているので効率がかなり悪いです。

 

しかし、このズロチとユーロのスワップポイントサヤ取りは、異通貨のため、ズロチの買いスワップポイントが高く、ユーロの売りマイナススワップが低いFX業者を選ぶことができれば、一つのFX業者(管理人はFXプライムbyGMOを利用)で買いと売りのポジションを形成することができます。

 

この結果、資金効率がかなり良いですし、資金移動の手間もないため、ある程度放置しても確実に利益を生み出していってくれます。

 

 

 ズロチとユーロの購入ロット数を決める

FX業者が決定したら、ズロチとユーロの購入ロット数を資金に合わせて決定していきます。

ズロチとユーロは異通貨がですが、チャートをみてもわかるように似たような値動きをするのが特徴です。

 

その特徴を利用してポーランドズロチ買いとユーロ売りのポジションを形成します。

 

当然ながら異通貨のため通貨価値も違ってきますので、日本円でポーランドズロチとユーロをどれだけポジションしたらよいか検討していきたいと思います。

 

現在のズロチ29.910円/ユーロ128.617円となっています。

(計算式をわかりやすくするためズロチ30円/ユーロ129円で考えていきましょう。)

 

ズロチとユーロの購入ロット数を決めるための簡単な計算式で見ていきます。

 

ユーロ÷ズロチ=ポジション比率
129円÷30円=4.3

つまり1万ユーロポジションする場合は、4.3万ズロチのポジションを形成することで同等数のポジション形成したことになります。

 

ズロチ:ユーロ=4.3万通貨:1万通貨の割合をワンセットと考えポジション形成するとよいと思います。

 

これで為替がどちらに振れても、為替損益はほぼ出ず、スワップポイントのみ獲得できます。

 

ズロチ/円:ユーロ/円を1セットポジション形成する場合の比率
ズロチ/円:ユーロ/円=4.3万通貨:1万通貨

 

 ズロチ/円・ユーロ/円の必要保証金

ズロチ:ユーロ=4.3万通貨:1万通貨ということがわかりました。

 

実際にズロチ43000万通貨とユーロ1万通貨のポジション形成するにはいくら必要になるか計算していきます。

 

FXはレバレッジというものがあり、はじめから25倍のレバレッジがかかっていますので、レバレッジを考慮した金額が必要となります。

 

FXプライムbyGMOの維持率シュミレーターを使うとわかりやすいです。

●ポーランドズロチ/円の必要保証金

30円×4.3万通貨÷25(レバレッジ)=51,600円

●ユーロ/円の必要保証金

129円×1万通貨÷25(レバレッジ)=51,600円

●ズロチとユーロの必要保証金

ズロチ43,000通貨とユーロ10,000通貨に必要な合計保証金は103,200円となります。

 

 

 ズロチとユーロの乖離を検証

ズロチ4.3万通貨とユーロ1万通貨のポジション形成するには合計103,200円の必要保証金がいるということがわかりましが、異通貨なので、ズロチとユーロの値動きに差が出てくる可能性があります。

 

異通貨のため、ズロチとユーロの値動きに差が出てくるとマイナスが増えてしまい必要保証金の維持率が下がってしまいロスカットになるおそれがでてきます。

 

重要なことは、ロスカットされずにいかに長くスワップポンとを獲得しつづけることができるかがポイントです。

 

管理人はFXプライムbyGMOで運用しており、必要保証金維持率が100%以下になるとロスカットになってしまいます。

 

100%以下にならないための必要保証金はどれくらいなのかを過去のズロチとユーロの乖離を検証しながら考察したいと思います。

 

まず、現在のポーランドズロチ/円が30円、ユーロ/円が129円という設定で、ズロチ:ユーロ=4.3:1でポジション形成したとします。

 

そのための必要保証金はズロチ51,600円、ユーロも51,600円で合計103,200円ということを上記で説明しました。

 

次に10年前の2008年まで遡ってのズロチとユーロの乖離を検証したいと思います。

 

ズロチとユーロの値動きの乖離が広がっても維持できるだけの必要保証金を入れておくことがこの「ズロチとユーロのスワップサヤ取りのキモ」となります。

 

過去10年間において、乖離が一番広がったのが2009年2月17日にズロチ/円が23.7円でユーロ/円が116.32円となりました。

 

このときの必要保証金もFXプライムbyGMOの維持率シュミレーターで見ていきましょう。

ズロチ/円の評価損益は-270,900円、ユーロ/円が126,800円

となり合計評価損益が-141,300円となります。

 

ロスカットされないようにするには

必要保証金103,200円+含み損141,300=244,500円

 

つまり、過去10年においてズロチとユーロの最大乖離になってもロスカットされずにズロチとユーロのポジションを維持するには244,500円を口座に振り込んでおけば、ズロチとユーロの値がプラスになろうがマイナスになろうがポジションを維持しつづけることができ、スワップポイントのみ確実に貯まっていくことになります。

 

ただし、ここまでズロチとユーロが乖離したことは、2015年以降起こっていません。

 

なので244,500円の必要保証金が必ずしも必要ということはありません。

 

ちなみに管理人はズロチ:ユーロ=4.3万通貨:1万通貨を1セットポジションするのに用意した必要保証金は約217,300円です

 

ズロチ:ユーロ=4.3万通貨:1万通貨ワンセットをロスカットされないための必要保証金は20万円~24万円を口座に入金しておく必要があります。

 

 

 ズロチとユーロのスワップサヤ取りの年利

ここまでズロチとユーロのスワップサヤ取りの運用方法を解説してきました。

 

ズロチとユーロのスワップサヤ取りでいったいどれくらいの利益を得れるのか検証してみましょう。

 

まず、ズロチ:ユーロ=4.3:1をロスカットされない金額20万円を口座に入金します。この入金額が運用資金となります。

 

次にズロチ買いのスワップポイントとユーロ売りのスワップポイントを見ていきましょう。

 

ズロチ買いのスワップポイントは1万通貨で1日15円となります。

15円×4.3万通貨×365日=23,542.5円

 

ズロチ買いスワップポイントは1年で23,542.5円の利益を得ることができます。

 

ユーロ売りのスワップポイントは1万通貨で1日3円となります。

3円×1万通貨×365日=1,095円

 

ユーロ売りスワップポイントは1年で1,095円の利益を得ることができます。

20万円の運用資金でズロチ23,542.5円+ユーロ1,095円=24,637.5円

 

年利にすると12.3%になります。

 

為替損益のリスクがほとんどなく年利12.3%を得ることができるのであれば、かなりよい投資法ではないかと推察します。

 

ズロチとユーロのスワップポイントサヤ取りのまとめ

●運用するFX業者

FXプライムbyGMO

●ズロチとユーロのポジション形成比率

ズロチ:ユーロ=4.3万通貨:1万通貨をワンセットとする

●ロスカットされないための運用資金

20万円~24万円をFX口座に入金

●年利

20万円の資金で1年で24,637.5円の利益、年利にすると12.3%

 

 

 

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