今回はポーランドズロチとユーロの通貨を使ったスワップサヤ取りというトレードを紹介します。

 その前に、管理人がこれまで別の通貨でスワップサヤ取りのトレードに取り組んでいたので、それについて少し述べさせてください。

 

リスクほぼゼロで利益を出していくスワップポイントサヤ取りについて、以前の記事でご紹介しました。

 

二つのFX業者を使って売買両建てでポジションを形成し、スワップポイントの利益を狙った投資法です。

 

売り買い両建てなので、為替損益は「0」で、売り買いのスワップ差で利益を上げていく手法です。

 

管理人は、スワップポイント差が大きい南アフリカランドを選択し、買いポジションをFXプライムbyGMO、売りポジションをDMMFXで両建てし、スワップポイント差での利益を狙っていました。

 

当初は、10万通貨の買いポジションのスワップポイントが+200円、売りポジションのスワップポイントが-90円で、スワップポイントの差が+110円でした。

 

10万通貨の買いポジションと売りポジションを同時形成し、あとは放置で110円の利益を得ることができる非常にリスクが少ない投資法でした。

 

通貨購入数により、もっと多くのスワップポイントを得ることもできます。年利にすると11.5%になります。

 

ほぼノーリスクで年利11.5%はかなりおいしい投資法だと思いませんか?

 

しかし、思わぬ落とし穴がありました。

 

それはFX業者のスワップポイントの変更です。

 

目次

南アフリカランドのスワップポイントが大きく変更

スワップポイントサヤ取りはFX業者のスワップポイントの設定に大きく依存しています。

 

管理人が始めたばかりのころの、南アフリカランドのスワップ差は110円で、年利11.5%でした。

 

しかし、買いのFX業者であるFXプライムbyGMOのスワップポイントが200円→160円に変更になり、売りのFX業者であるDMMFXのスワップポイントが-90円→―120円に変更となり、スワップポイント差は110円→40円に縮小しました。

 

年利ですと11.4%→4.2%とインデックス投信なみの年利になってしまいました。

 

いずれスワップポイントは変更になるだろうと思っていましたが、管理人がスワップポイントサヤ取りに取り組んで僅か1ヵ月で変更になったことで、非常にショックを受けています。

 

しかし、スワップポイント変更は、どうすることもできないので諦めるしかありません。

 

この時点で南アフリカランドのスワップサヤ取りは終了で、別の投資法を探すしかありません。

 

一応、マイナスのスワップポイントになっていないので、急いでポジションを解消する必要はありませんが、年利4.2%以上で低リスクの投資法が見つかれば資金移動させます。

 

 

ポーランドズロチとユーロでサヤ取り?

上記のとおり、南アフリカランドサヤ取りの旨みは、ほぼ無くなってしまい、新たな低リスクで年利がよい投資法を探さなければなりません。

 

よい投資法を探しをしている時、FXプライムbyGMOHP内コンテンツを見ていると、ポーランドズロチについて記載があり、読んでみると、もしかして非常においしい投資ができるのではないかと思い、色々調べると、そのことに気づいたFXトレーダーが多くおり様々なブログ投稿がありました。

 

皆すでにポーランドズロチを使ったサヤ取りをしているではありませんか?(はやっ・・・)

 

結論から言うと、ポーランドズロチとユーロを使ったサヤ取りです。

 

「ズロチとユーロ?通貨が違うんじゃん?」

 

通常は、同じ通貨でFX業者間のスワップポイント差で利益を取っていくのがサヤ取りですが、ポーランドズロチはユーロとの組みあわせでサヤ取りをしていきます。

 

よくわからないと思いますので、まずは、ポーランドズロチの特徴をおさえておきましょう。

 

ポーランドズロチの特徴

ポーランドズロチは安全なの?

取引通貨としては、マイナーですので、ポーランドズロチについて、少し調べていきましょう。

 

ポーランドはEU及びNATOの加盟国で、GDPは世界24位で中堅どころです。

 

ちなみにスイス20位、スウェーデン23位、ベルギー25位と知名度のあるヨーロッパ諸国と同等のGDPランキングですね(正直意外でした)。

 

人口は3800万人、首都はワルシャワ、政策金利は1.5%、平均所得15万円(月額)と少なめですが、年々増加傾向です。

 

経済成長率は、リーマンショック後、欧州で唯一プラス成長というのが注目です。

 

ポーランドの通貨ズロチはマイナーですが、ポーランドという国は、経済も安定しており、欧州では中堅どころの経済・文化水準にあると考えられます。

 

ユーロ/円との相関性が非常に高い

ポーランドズロチは、ユーロ圏と関係が深く、ポーランドの貿易は、輸出の8割・輸入の6割をユーロ圏で占めています。

 

そのため上記のチャートだけ見たら、どちらがズロチでどちらがユーロか一目ではわかりません。

 

このように、ポーランドズロチ/円は、ユーロ/円と相関性が高く、同じようなトレンドを描くことが多い通貨なのです。

 

必要証拠金はユーロ/円の4分の1

ポーランドズロチ/円は、おおむねユーロ/円の4分の1以下の水準で推移しています。

 

つまりポーランドズロチを取引しようと思った場合の必要証拠金もユーロ/円のおよそ4分の1で済みます。

 

スワップポイントが15

 

FXプライムbyGMOで取引した場合のポーランドズロチ/円の買いスワップポイントは15円です。

 

ポーランドズロチを保有しているだけで、毎日15円という高スワップが獲得できます。

 

一方、値動きの相関が高いユーロ/円は、買いスワップがマイナスになる傾向がり、売りスワップはゼロもしくはプラスになる傾向があります。

 

FXプライムbyGMOでユーロ/円の売りポジションを形成すると概ね0円~+3円のスワップポイント獲得できます。

 

為替リスクを管理しながらスワップで利益獲得

ポーランドズロチの特徴の一つに、ユーロ/円との値動きとの相関性が高いということがわりました。

 

そこで、ユーロ/円のトレンドを見極めることで、ポーランドズロチ/円の方向性を大まかに把握し、為替リスクを管理しながらスワップポイント獲得し、利益を積み上げていくことが可能となります。

 

通貨高円安となれば、ポーランドズロチ/円がプラスで、ユーロ/円はマイナスとなります。

 

逆に通貨安円高となれば、ユーロ/円がプラスで、ポーランドズロチ/円がマイナスとなります。

 

この2つの特徴を利用し、ポーランドズロチ/円を買い、ユーロ/円を売りでポジション形成しておけば、通貨の上昇・下落に左右されず、スワップポイントだけを獲得できます。

 

更においしいことに、ポーランドズロチ/円買いポジションで15円のスワップポイントを獲得するだけではなく、ユーロ/円売りポジションでも0円~3円のスワップポイントが獲得できるので、為替リスクを管理しながら、買いも売りもスワップポイントを獲得できる夢のような投資法となります。

 

まとめ

スワップポイントサヤ取りは、通常、同通貨で売りと買いのポジションを形成し、FX業者のスワップポイント差を利用して利益を得る投資法になります。

 

しかし、今回ご紹介したポーランドズロチとユーロによるサヤ取りは、異種通貨であるにも関わらず、ほぼ同じ値動きをすることにより成立する特殊なケースのスワップサヤ取りとなります。

 

しかも、ポーランドズロチ買いポジションとユーロ売りポションの両方でスワップポイントを得ることができるのも特徴的です。

 

ポーランドズロチ/115円、ユーロ/15円のスワップポイントを為替損益を気にせず獲得しつづけることができ、年利11.5%はかなり魅力的な投資法ではないでしょうか?

 

次回の記事では、ポーランドズロチ/円とユーロ/円のスワップサヤ取りの実践についてシュミレーションしていきたいと思います。

 

 

 

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