今回は数あるFXの自動売買うち、FX初心者はどのシステムを活用するのがベストなのかを検証していきます。
FX初心者が自動売買を始めようと思い情報を集めると、色々な自動売買システムが検索に引っ掛かります。
自動売買について全く知らなければ、正直どれが自分に適した自動売買システムなのか判断できません。
実際にFX自動売買について全く知識がない頃の管理人も何をどう調べたらよいか困惑した一人です。
とりあえず「FX自動売買」で検索してみると、鬼のように色々な情報が出てきます。
そこでいくつかの条件に絞って、FX初心者の管理人でも取り組めるFX自動売買システムを探すことにしました。
「手数料」・「FX初心者でも理解できるシステムなのか?」・「低リスクか?」・「小額からでもできるのか?」に絞り込んで検証してみることにしました。
管理人が投資するのであれば気になる条件なので、以上の条件を満たすことができないのでれば、そもそもFX自動売買の運用は無しです。
この時点で絞れたのはアイネット証券の「ループイフダン」・インヴァスト証券の「トライオートFX」・マネースクエアの「トラリピ」です。
正直、この3つのFX自動売買システムであれば、どれを選んでも間違いなさそうです。
管理人が一番初めに選んだFX自動売買システムは、結論から言うとアイネット証券の「ループイフダン」です。
何故、アイネット証券の「ループイフダン」を選択するに至ったのか、検証結果について説明していきますので、FX初心者でこれから自動売買を始めようと思っている方は参考にしてください。
目次
手数料とスプレッドの総コスト比較
やはり気になるのがコストです。
長期で運用する場合は、コストはバカにできません。
ましてや自動売買は売り買いを繰り返すので、結構コストもかかるのではないかと推測しますので、コストについては細かく見ていきたいです。
コストを見ていく上で、2つのコストが発生するのがわかりました。
1つは単純に取引するための手数料コストです。これはFX会社の任意で発生します。
もう一つはスプレッドというコストです。
株式投資をしている方でも、FXトレードが初めての場合は聞きなれないワードです。
FXトレード独特のコストが発生するのですがそれが「スプレッド」です。
1「スプレッド」って何?
上記図を見ると、同じ通貨ペアでも売り値と買い値がわずかに違います。
そして売り値と買い値の上に青まるで囲った0.3というのがスプレッド値を表示しています。
売り値と買い値の差がスプレッドで、FX業者に支払うコストとなります。
スプレッドは、FX業者や通貨ペアの組み合わせにより異なってきます。
下図をみてください。
USD/JPYとTRY/JPYのスプレッド差をみてください(ちなみにTRYはトルコの通貨です)。
USD/JPYのスプレッドは0.3に対し、TRY/JPYは1.9となっています。
人気通貨ペアほどスプレッドの差が狭くお得であり、不人気の通貨ペアだとスレッドの差が大きくなり、それだけ手数料が高いということです。
人気通貨ペアは取引きする人が多いため、できるだけ自社の証券会社でたくさんの人に取引きしてもらうため、スプレッド差を狭くするという企業努力をしています。
では、絞り込んだ自動売買別のスプレッドを運用候補通貨ペアごとに、1000通貨の運用と1万通貨の運用した場合を比較していきます。
1000通貨あたりのスプレッド
通貨ペア | ループイフダン | トライオートFX | トラリピ |
米ドル円(USD/JPY) | 2.0 | 0.3 | 3.0 |
豪ドル円(AUD/JPY) | 4.0 | 0.6 | 5.0 |
NZドル円(NZD/JPY) | 6.0 | 1.7 | 6.0 |
カナダドル円(CAD/JPY) | 5.0 | 1.9 | 1.0 |
1万通貨あたりのスプレッド
通貨ペア | ループイフダン | トライオートFX | トラリピ |
米ドル円(USD/JPY) | 2.0 | 0.3 | 3.0 |
豪ドル円(AUD/JPY) | 4.0 | 0.6 | 5.0 |
NZドル円(NZD/JPY) | 6.0 | 1.7 | 6.0 |
カナダドル円(CAD/JPY) | 5.0 | 1.9 | 1.0 |
今回調べたスプレッド差は常に変化するので注意が必要です。
例えばキャンペーンで数カ月の間は(USD/JPY)のスプレッドが狭くお得感をアピールしていることもあるので、その辺りはご自身が取引きするタイミングで調べてください。
また、キャンペーン終了後のスプレッド差はどうなるのかも把握しておくべきです。
キャンペーン終了後に取引き予定通貨のスプレッドが他のFX会社より高いこともあるので注意が必要です。
2手数料
スプレッドの次は、手数料を見ていきます。
絞りこんだ自動売買のシステムの1000通貨の運用と1万通貨を運用した場合の手数料を、自動売買システム別に比較していきます。
1000通貨あたりの手数料比較
手数料 | 手数料(pips) |
ループイフダン | 0円 |
トライオートFX | 4.0円 |
トラリピ | 0円 |
1万通貨あたりの手数料
手数料 | 手数料(pips) |
ループイフダン | 0円 |
トライオートFX | 2.0円 |
トラリピ | 0円 |
ループイフダンもトラリピも手数料が無料となっておりますが、トライオートFXは手数料が発生します。
ただし、1万通貨以上取引する場合は、トライオートFXの手数料は半額になっています。
今回調べた手数料は常に変化します。
キャンペーンなどで期間限定で手数料が安い場合もあるので、その都度、取引き予定通貨の手数料はキャンペーンで安いのか常に安いのかチェックしてください。
一時的にキャンペーンで安い場合は、キャンペーン終了後の手数料も調べておく必要があります。
3スプレッドと手数料を合わせた総コスト
最後にスプレッドと手数料を合わせた総コストで比較していきます。
通貨別1000通貨あたりのスプレッドと手数料の総コスト
通貨ペア | ループイフダン | トライオートFX | トラリピ |
米ドル円(USD/JPY) | 2.0 | 4.3 | 3.0 |
豪ドル円(AUD/JPY) | 4.0 | 4.6 | 5.0 |
NZドル円(NZD/JPY) | 6.0 | 5.7 | 6.0 |
カナダドル円(CAD/JPY) | 5.0 | 5.9 | 1.0 |
通貨別1万通貨あたりのスプレッドと手数料の総コスト
通貨ペア | ループイフダン | トライオートFX | トラリピ |
米ドル円(USD/JPY) | 2.0 | 2.3 | 3.0 |
豪ドル円(AUD/JPY) | 4.0 | 2.6 | 5.0 |
NZドル円(NZD/JPY) | 6.0 | 3.7 | 6.0 |
カナダドル円(CAD/JPY) | 5.0 | 3.9 | 1.0 |
1000通貨から1万通貨未満で運用する場合は、USD/JPY・AUD/JPYはアイネット証券の「ループイフダン」が最安値です。
NZD/JPYの運用は、「ループイフダン」とマネースクエアの「トラリピ」が最安値です。
CAD/JPYの運用は、「トラリピ」が最安値です。
イヴァンスト証券の「トライオートFX」は、1000通貨~1万通貨未満で運用する場合は、総コストが一番かかってしまう結果となります。
しかし、1万通貨以上の運用をする場合は、AUD/JPYとNZD/JPYの運用は「トライオートFX」が最安値となります。
つまり、資金がたくさんある場合は、イヴァンスト証券の「トライオートFX」で、少額資金で運用の場合は、アイネット証券の「ループイフダン」、CAD/JPYの運用をしたい場合は、マネースクエアの「トラリピ」がベストということになります。(*管理人が調べた時のコストです)
スプレッド・手数料はキャンペーンなどで常に変化するのでご注意ください。
お得なタイミングで取り引き開始するのはとても重要ですが、キャンペーンが終了後の手数料やスプレッドがどうなるのかも必ずチェックしてください。
キャンペーンで一時的にコストが安く、キャンペーン終了後は他のFX会社より高くなることもあるので十分なチェックが必要です。
ステムの操作は簡単か?
自動売買はどのシステムでも常にチャートを見ながら取引きすることはありません。
最初の設定さえ終了したら、あとは勝手に売買してくれるシステムです。
ただ、最初の設定が各自動売買システムにより異なるので、初心者でも簡単にできるシンプルな仕組みのシステムがよいかと思います。
中級者以上になってくると、ある程度、自分で設定したくなってくるのもかもしれませんが、FX自動売買が初めての場合、そもそも色々設定する機能があっても生かせないような気がするので、シンプルなシステムがいいかと思います。
一番シンプルな自動売買システムに慣れたころ、もっとこうしたいという願望が出てくると思うので、その時に高機能設定がある自動売買システムに乗り換えてもよいと思っています。
各自動売買システムの簡単に表にまとめてみましたので比較していきましょう。
機能比較
機能 | ループイフダン | トライオートFX | トラリピ |
通貨ペア種類 | 24ペア | 17ペア | 15ペア |
注文 | 成行 | 指値・逆指値 | 指値・逆指値 |
レンジ指定 | 不可 | 可 | 可 |
損切設定 | 可 | 可 | 可 |
初心者向き度 | 簡単 | 難しい | 普通 |
1ループイフダン(アイネット証券):超初心者用
簡単設定で、超初心者でもすぐに取引きできるシステムになっています。
また、総コストが一番安く、少額運用にも向いています。
しかし、レンジ設定のアレンジなどができないため、もっとこうしたいという願望がある場合は、不向きです。
2トラリピ(マネースクエア):初心者~中級者用
割と簡単設定で、レンジ設定もできるので、初心者から中級者まで満足のできる自動売買システムかと思います。
総コストでは、ややループイフダンに劣るものの、ある程度、自分の思い通りに設定したい方には向いていると思います。
3トライオオートFX(インヴァスト証券):上級者用
レンジ設定やその他の設定もかなり自由にできます。
まさにFX自動売買の最終版と言われるほどの機能です。
しかし、自動売買が初めての方は、機能を十分に生かせないため、複雑な設定は逆にわかりずらいかもしれません。
また、他の2社に比べ少額で運用する場合は、総コストが高いです。
ある程度、まとまった金額で運用する場合は、コストが安くなってくる仕組みですので、ループイフダンやトラリピで慣れてきて、もっと金額を増やし、自由な設定で運用したい場合は、非常に有効だと思います。
まとめ
管理人がFX自動売買を初める時の基準は、できるだけシンプルに設定でき、わかりやすい自動売買システムがよいと思っています。
そこでまずは、アイネット証券の「ループイフダン」で運用を開始しました。
現在は慣れてきたのでマネースクエアの「トラリピ」も活用しています(ループイフダンも継続中)。
インヴァスト証券の「トライオートFX」を利用もしてみましたが、現在は活用していません。
今後の記事でも載せていきますが、初めて運用する通貨ペアはAUD/JPY(オーストラリアドル/円)にしました。
AUD/JPYは、ループイフダンが一番総コストが安いので、選んだ理由の一つでもあります。
現在はUSD/CHFを運用しています。CHFはスイスフランのことです。
スイスフランは安定した値動きなのでループイフダン向きと判断し採用しました。順調に利益を出しています。
スイスフランのループイフダンについて詳しく知りたい方は「ループイフダン スイスフランで安定運用」をご覧ください。
FX初心者の方は、まずは、運用してみることが一番重要かと思います。
その上で、より自分に合った自動売買システムが見つかるはずです。
管理人が実際に活用してみて感じたのは、まず運用してみるならシンプルな設定で総コストが安いアイネット証券の「ループイフダン」がお勧めです。
簡単設定で、総コストが安い
レンジ指定もでき、コストも安め
・細かく設定ができ、自由度が高い
・資金を多めにするなら、コストも安くなる