南アフリカランドの1週間を振り返ってみたいと思います。
今週の南アフリカランドは大幅な下落をしました。
これは南アフリカに限ったことではなく、新興国通貨は軒並み大幅な下落となっています。
発端はユーロ圏の景気後退懸念です。
ヨーロッパの市場が始まってランドもどんどん下落していきましたね。
今週はなんと7.5円台にて終了となりました。
来週はムーディーズの格付けもあり、さらに値動きが荒くなりそうな様相です。
管理人としてはポジション形成のチャンスが近づいている感じです。
南アフリカランドの状況
●ESKOMの停電はどうなる?
ESKOMは木曜にも継続的な停電を実施し続け、4,000メガワットの電力を回転ベースでカットしました。
それを受けゴールドマンサックスは、南アフリカのESKOMの大幅な停電により、GDPに打撃を与えると伝えしました。
2月に南アフリカの国庫は2019年に1.7パーセントのGDP成長率を推定していますが、ゴールドシェーンのアナリストはESKOMの停電問題が2019年にも解消されない場合は、年間成長率から最大0.9ポイント低下する可能性があると述べています。
ESKOMは南アフリカで90%以上の電力を供給していますが、繰り返される停電により石炭火力発電所では水力発電所の水位低下やディーゼル不足のために繰り返し故障が発生している状況ですので、このままでは南アフリカ経済に大打撃を与えてしまします。
これらのゴールドマンサックスの発言がムーディーズの格付けに悪い印象を与える結果にならなければよいのですが・・・・・
いずれにせよ南アフリカにとってESKOM問題は非常に根深く、ランド上昇の足かせになっています。
早く解決してくれなければ、安心してランドを長期保有することができません。
南アフリカランド来週の動き
いよいよムーディーズ格付け発表があります。
格上げは無理でも何とか現状をキープできれば御の字です。
しかし、ESKOM問題が足を引っ張っているので、もしかして格下げも・・・・
ムーディーズの発表が近づくにつれて、色々な情報が飛び交う恐れがあります。
自分なりに情報を精査し、ガセネタに振り回されないようにしなければなりません。
ちなみに管理人はREUTERS AFRICAで情報を拾っています。
それとFX業者のニュースなどからも情報を拾っています。
南アフリカの指標は、政策金利の発表がありますが、こちらは据え置きが予想されますが、万一ということもありますのでしっかりとチェックしていきましょう。
管理人は、あいかわらずノーポジですが、そろそろポジション形成できるチャンスが巡ってきそうな予感です。
ポジション形成のタイミングは7.4円・7.3円・7.2円で段階的に指値を置いています。
管理人と同じようにポジション形成を考えている方は、どのタイミングでポジするかしっかり検討してください。
現在ポジションを形成している人は、ムーディーズの格付け発表を機に一気に値動きがあるかもしれませんので、一旦仕切り直しすることも考慮した方がよいかもしれません。
最近は、値動きが荒いですので、慎重にポジション形成や利益確定・損切をしていくいく必要がありますね。