南アフリカランドの1週間を振り返ってみたいと思います。
今週は南アフリカランドは8.0台を奪還するどころか7.6円台まで下落をしてしまいました。
大きな要因としては、ドラギ発言による欧州経済の不安等が世界経済の後退懸念が高まり、新興勢力である南アフリカランドはもろに影響を受けました。
それに加え南アフリカ中銀の国営化問題も重なりランドは一気に下落していきました。
このまま問題なく格付けをクリアできるのか不安になってきましたね。
来週は下落に歯止めがかかるかがポイントなります。
南アフリカランドの状況
●南アフリカ規制当局がESKOMに求められている電力価格より下回る価格提示
資金不足のESKOMは、金融危機からの脱却のため、電力価格の上昇を望んでいたが、エネルギー規制機関Nersaは、ESKOMの要求よりはるかに下回る3年にわたって5.22%~8.10%の上昇を認めることを提示しました。
ESKOMとしては3年で15.5%~17.1%を望んでいたので大きな隔たりがあります。
エネルギー規制局が関税の引き上げを認めたので一時ランドは上昇しましたが、内容がESKOMの求めているものと隔たりがあったため、ランドはその後大きく下落しました。
ESKOM問題は本当に根深いです。
●ラマポーザ南アフリカ大統領の発言
ラマポーザ大統領が「南アフリカ中銀の国有化を推進する」と発言をし、これを受けて中銀の独立性が脅かされるとの懸念により南アフリカランド売りが強まり、一気に7.6円台まで下落しました。
ESKOM問題を抱える中、ラマポーザ大統領のこの発言はいただけないです。
3月末にムーディーズの格付けがあるのに、このような問題が出てくるとは・・・・
ムーディーズもこの件は、見逃さないでしょから格付けに悪い方で影響が出る可能性が出てきました。
した。
南アフリカランド来週の動き
今月末にムーディーズ格付け発表があるにも関わらず、南アフリカはチグハグな動きが目立っています。
大統領の中銀の国有化発言、ESKOM問題は抱えたままなど、悪いニューズばかりです。
このままでは、ムーディーズの格付けもどのような影響を及ぼすかわかりませんので要注意です。
来週はEU離脱合意内容に関する英国下院採決期限があり、欧州の値動きが荒くなりそうです。
南アフリカは20日にCPI(消費者物価指数)の発表がありますので、発表前後の値動きには注意していきましょう。
管理人は、あいかわらずノーポジです。
ランドの値動きが、少しづつですが、管理人が買いたい値に近づいてきています。
嬉しい反面、南アフリカはこれでいいのか?という気持ちもあります。
ランドが上昇するイメージが今のところ全くわきません。
今からポジションを形成しようと思う人は、もうしばらく待ってみてもよいのではないでしょうか?
管理人は7.2円台~7.5円台付近でポジション形成しようと考えています。
現在ポジションを形成している人は、ムーディーズの格付け発表を機に一気に値動きがあるかもしれませんので、一旦仕切り直しすることも考慮した方がよいかもしれません。
最近は、値動きが荒いですので、慎重にポジション形成や利益確定・損切をしていくいく必要がありますね。
来週のランドは下落基調を脱することができるのか見極めていきたいです。
8.0円台回復はしばらくお預けといった感じですかね?
ちなみに日本の3月21日は春分の日で祝日ですが、南アフリカは人権の日で祝日だそうです。