南アフリカランドの1週間を振り返ってみたいと思います。
今週は南アフリカにとって重要な1週間となりました。
結論から言うと南アフリカ予算を無事通過し、ESKOM問題の対応もまあまあという結果になりました。
チャートは一時7.7円台になりましたが、予算通過で7.8円~7.9円まで戻しました。
来週は8.0円台を回復するかどうか。注視していきましょう。
ムーディーズ格付けを前に、動きづらい局面でもありますね。
南アフリカランドの状況
●ESKOMの救済案の発表
注目の発表がありました。
南アフリカにとって「がん」であるESKOMが要請した1000億ランドに対して、政府はどのような対応策にでるか注目でした。
政府はESKOMに690億ランド投入することを決定しました。
市場は、政府の対応を評価しているようで、発表後、ランドは上昇していきました。
690億ランドの救済するには、発電・送電・配電の3分割をしっかりするよう条件がつき、これによりESKOMの財政の立て直しの一歩になるのではないかと好感されています。
ムーディーズの反応も悪くないようで、3月の格付けではジャンク債認定は回避できそうな雰囲気です。
●ESKOMの支援はずっと続くのか?
上記したように水曜日の予算発表時に、南アフリカ政府はESKOMに対し、3年間で690億ランドの救済するという発表がありましたが、その後、気になるニュースがありました。
690億の救済が終了した3年後に、年間支援として230億ランドを国のGDPへの債務予算に含めたと南アフリカ予算局高官がロイター通信に語ったようです。
もしこれが事実だとするとESKOMに対し、10年間で1500億ランドの救済額に達するということになります。
これはとんでもない額で、南アフリカの財政を圧迫しつづけることになりかねません。
せっかく市場はまずまずの評価をしたのに・・・・事実でないことを祈りたいです。
●ESKOMはおとなしくしているのか?
ESOKOMの要求に満額答えないかったことにより、ESKOMはだまっているのでしょうか?
また、大規模停電なんてされたら、ランドはまた下落してしまいます。
ESKOMの動向は来週も注視しなければなりません。
南アフリカランド来週の動き
来週は28日に米国のGDPの発表があり、かなりよい結果がでると、また、利上げ論争が噴出しそうです。
利上げ問題がでると市場が大荒れとなるので、米国のGDP発表は要注意です。
また、南アフリカに目を移すと、PPI(生産者物価指数)の発表があり、発表後のランドの値動きにも注意が必要です。
日本でも注目が集まっているのが米朝会談ですね。
しかし、この会談で非核化が前進するような発表がなされるかは疑問です。
トランプ大統領も、メキシコの壁問題が思うように進んでいないので、外交アピールためにも何か土産を要求するとは思いますが、過度に期待し、実は内容がない会談にだったということになると市場の落胆になりかねないです。
それ以前に、日本の立場もあるので、トランプ大統領には是非にも非核化に踏み込んだ会談にしてもらいたいです。
管理人は、あいかわらずノーポジです。中々チャンスがよってきません。
このままランドが上昇しつづけると、管理人はノーポジのままになってしまいますが、現在ランドで取引きしている人にとっては、その方がよいですし、南アフリカで取引きする以上は、南アフリカの不幸を望んではいけないと思っています。
でも早くポジりたいです。