南アフリカランドの1週間を振り返ってみたいと思います。
チャートは、8.2円台を突破後、米中貿易摩擦再燃で、また、8.0円台になってきました。
世界中が安定しない値動きになっているので、南アフリカランドも、もろにその影響を受けているようですね。
一服後は、再度8.2円台を突破してくるのでしょうか?
南アフリカランドの状況
●南アフリカ外貨準備金の発表
2月7日に南アフリカランド1月外貨準備金の発表がありました。
結果は、50.83Bで、前回より0.81Bのダウンです。
外貨準備は「国民の経済貯金」などとも言われ、現在の南アフリカの経済力を見ることもできますが、あくまで為替変動への準備であるため、外貨準備高が即、南アフリカの経済力ということではありません。
●南アフリカ電力会社ESKOMの分割
南アフリカ大統領のラマポーザは、ついにESKOMを発電・送電・配電の3部門に分割することを発表しました。
ESKOMは419億ランドの負債を抱える状況で、南アフリカにとって常に悪材料として存在する企業でしたが、ラマポーザ大統領をESKOMにメスを入れることを決断sたようです。
ラマポーザ大統領の発言は「私たちは大胆な決断と決定的な行動をとる必要があります。結果は痛みを伴うかもしれませんが、対応が遅れるほど、取り返しのつかない結果になってしまいます。
それを防ぐため、政府はESKOMのバランスシートを支援するために介入する」と述べました。
また、「これにより、ESKOMは資金調達者や市場から簡単に資金調達できるようになるでしょう」とも述べています。
ついに政府はESKOMに対しテコ入れがはじまります。
これにより電力供給業界のパフォーマンスは向上し、ESKOMの債務が減っていけば、南アフリカにとって明るい未来がやってくるのではないでしょうか?
南アフリカランド来週の動き
今週のランドは、ESKOMの分割の発表もありましたが、8.3円を突破することができず、世界経済情勢の影響もあり、8.0円台に戻ってきてしまいました。
ESKOMの分割発表後、労働組合がどのような動きをするか注視する必要もありますが、基本的にはよい流れなので、あとは世界情勢次第な部分もあります。
特に南アフリカと関係が深い、中国が失速することがあれば、せっかくESKOM問題がよい流れになっていても、悪い影響が出る可能性もあります。
自国だけの問題でなく、世界の影響をもろに受けるので、値動きを予想するのは非常に難しいです。
ESKOM問題に光が見えたことで、一気に8.3円台を突破し、値固めをするのか、世界情勢の影響で7円台に戻ってきてしまうのか?来週のランドの値動きは分かれ目になりそうですね。
来週は失業率・金生産・鉱業生産・製造業生産などの発表もあるので目が離せません。
発表後の南アフリカランドの値動きに注意しなければなりませんね。
管理人は、現状の南アフリカランドの価格帯だと参入できないので、下落してくるまで「待ち」の状態です。
今週はとにかくESKOM関連の1週間となりましたが、来週はどうでしょうか?