今回ご紹介するIPO案件は、ピアラ(7044)について説明していきます。
最後に、管理人の当てにならない本気度予想をしていますので、見てくださいね。
ピアラ(7044)は、東証マザーズの上場予定で、想定価格2,210円となっています。
ブックビルディング期間は11月22日(木)~11月29日(木)で、上場日は12月11日(火)となります。
ピアラ(7044)はどんな会社?
ピアラグループのEC支援事業は、「ECマーケティングテック」及び「広告マーケティング」サービスを、主に化粧品や健康食品等の「ビューティ&ヘルス及び食品」領域に特化したクライアントに提供しています。
国内人口は減少傾向にあるものの、シニア層は増加が見込まれ、アンチエイジング、予防医薬など健康・美容志向の高まりにより、「ビューティ&ヘルス及び食品」領域は拡大をつけています。
同市場に特化したデータと独自の専門的ノウハウを有するピアラの市場優位性も高まっていると考えています。
ECマーケティングテック
「ECマーケティングテック」は主に通信販売業者向けに顧客集客を中心として、独自開発のソリューションである「RESULTシリーズ」を利用した「KPI保証」型の総合支援サービスを、広告代理、顧客育成支援、その他通販に関わるマーケティング支援等を通じて行っており、600社以上のマーケティング支援におけるノウハウや独自のデータ蓄積を基にした、ビューティー&ヘルス及び食品領域特化型のDMPと、AIを搭載した「RESULT MASTER」を含む、独自開発のソリューションである「RESULTシリーズ」をクライアント又はピアラ、若しくは両社で利用することで行われます。
「KPI保証」とは、新規顧客がクライアントの商品を購入するためにかかる、新規顧客獲得単価をピアラが保証すること等を言います。
具体的には、まず最初にクライアントと交渉の上、クライアントの新規顧客獲得単価をKPIとして価格決定します。
次にピアラはAIを搭載した「RESULT MASTER」からの情報とピアラが同業界において蓄積してきたノウハウを元に、効果を得らると考えられるマーケティング予算分配に基づき、出稿する媒体やアフィリエイト、ディスプレイ広告等の広告手法を決定し出稿を行います。
その結果として、新規顧客がクライアントの商品を購入した場合には、購入した新規顧客数に応じてピアラはクライアントと決定した新規顧客獲得単価を請求いたします。
つまり、「KPI保証」型でのサービス提供は、クライアントにとっては成果に応じて広告費用が発生することから、顧客1人を獲得することに対し、事前に決められた一定の対価のみの支払で済むため、クライアントとして顧客獲得単価が確定、保証されるということになり、サービス導入が行いやすくなっています。
広告マーケティング
「広告マーケティング」は「RESULTシリーズ」を利用せず、主に手数料型サービスを行っています。
クライアントのダイレクトマーケティングにおける課題に合わせて、通常の媒体から地方紙、エリア限定誌等のニッチな媒体まで多様かつ最適な媒体や手法を提案することでEC支援を行います。
ピアラ独自の取扱い広告枠といった独自媒体も展開し、広告枠の販売を行っています。
広告枠の販売のみではなく、テレマーケティング、DM配布、リアルイベント、WEB動画やバズマーケティング、海外からの依頼などにも対応しており、各分野のスペシャリストが、媒体社や外部協力会社とのリレーションのもと、クライアントの課題にお応じたマーケティングを支援します。
クライアントから得る収益モデルは、従来のEC支援サービスの成果に関係なく一定額の補修をクライアントが負担する、いわゆる手数料型のビジネスモデルから、クライアントの課題や予算を元に設定したKPIの成果に応じた報酬を請求する、「KPI保証」型でのサービス提供への移行を多くのサービスで進めており、ピアラグループのEC支援事業とクライアントの成果のコミットを深めています。
ピアラ(7044)の情報・業績
ピアラ(7044)のIPO上場規模は、最大で10.6 億円であり、マザーズの中ではやや小型案件となります。小型案件であればあるほど、初値リターンはよいです。
オファリング・レシオ:13.9%と低めです。(20%以下は「レア度」が高いため初値高騰の要因)
●主な株主とロックアップ状況
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
FLYING BIRD株式会社 | 28.15% | ○ |
飛鳥 貴雄 | 25.32% | 〇 |
B Dash Fund 3号投資事業有限責任組合 | 12.17% | ○ |
根来 伸吉 | 5.34% | ○ |
山口 渉 | 5.34% | 〇 |
三菱UFJキャピタル6号投資事業有限責任組合 | 4.06% | ○ |
森 満彦 | 2.13% | |
Vector Group International Limited | 2.01% | |
SBSホールディングス株式会社 | 1.22% | ○ |
株式会社エボラブルアジア | 1.22% | ○ |
●ピアラの業績
回次 | 第10期 | 第11期 | 第12期 | 第13期 | 第14期 |
決算年月 | 平成25年12月 | 平成26年12月 | 平成27年12月 | 平成28年12月 | 平成29年12月 |
売上高(千円) | 3,257,837 | 4,198,451 | 4,542,033 | 5,807,659 | 7,221,591 |
経常利益又は経常損失(千円) | -57,199 | 25,101 | -149,011 | 125,838 | 45,299 |
当期純利益又は当期損失(千円) | -64,864 | 12,504 | -359,442 | 80,481 | 15,709 |
資本金(千円) | 20,000 | 20,000 | 91,700 | 91,700 | 347,690 |
発行済株式数(株) | 315 | 3,150 | 35,700 | 35,700 | 52,766 |
純資産額(千円) | -7,464 | 5,362 | -227,528 | -147,047 | 380,641 |
総資産額(千円) | 776,208 | 881,497 | 770,085 | 851,820 | 1,625,719 |
1株当たり純資産(円) | -23,696.83 | 1,599.94 | -6,397.84 | -103.59 | 179.93 |
1株当たり配当額 | - | - | - | - | - |
1株当たり純利益又は純損失金額(円) | -205,918.94 | 6,324.90 | -11,295.77 | 56.36 | 8.57 |
自己資本比率(%) | -1.0 | 0.6 | -29.7 | -17.4 | 23.4 |
自己資本利益率(%) | - | - | - | - | 13.6 |
株価収益率(%) | - | - | - | - | - |
配当性向(%) | - | - | - | - | - |
営業活動CF(千円) | - | - | - | - | - |
投資活動CF(千円) | - | - | - | - | - |
財務活動CF(千円) | - | - | - | - | - |
現金等残高(千円) | - | - | - | - | - |
従業員数(名) | 69 | 83 | 95 | 86 | 99 |
●取り扱い証券会社
主幹事:SBI証券
SMBC日興証券・みずほ証券・岩井コスモ証券・楽天証券・むさし証券・東洋証券・アイザワ証券・極東証券
ピアラ(7044)IPOのまとめ
事業内容は、ECマーケティング事業及び広告マーケティング事業ということでIPO的には人気の業種です。
また、IPOでは絶大な人気のAIというキーワード関連の業種でもあります。
IPOの資金用途は、①システム投資費用、②人員の増量及び採用関連費用、③借入金の返済に充当する予定です。
上位株主にはベンチャーキャピタルの存在はありますがロックアップがかかっています。
上場規模は10.6億円でマザーズとしてはやや小型で、オファリング・レシオは13.9%(20%以下は「レア度」が高いため初値高騰の要因)と低いのも魅力的です。
業績は右肩がありで申し分なし!更に主幹事がSBIということもあり、初値はかなり高騰するケースが多いです。
管理人は、全力で申し込みする予定で、SBIのIPOポイントもフルで使用します。
あえてマイナス要因をあげるとすると、アルーとの同時上場ということですが、全く問題ないと思います。
管理人の本気度
A
A:絶対ほしい
B:まあまあ欲しい
C:見送り
●ブックビルディング:11/22(木)~11/29(木)
●上場日:12/11(火)
●想定価格:2,210円
●市場:マザーズ
●IPO規模:最大約10.6億円で、マザーズとしてはやや小型案件
●オファリング・レシオ:13.9%で低い
(20%以下は「レア度」が高いため初値高騰の要因)
●取り扱い証券会社
SBI証券(主幹事)・楽天証券・SMBC日興証券・みずほ証券・岩井コスモ証券・東洋証券・むさし証券・アイザワ証券・極東証券