今回ご紹介するのはエクスモーション(4394)です。
エクスモーション(4394)は、東証マザーズの上場予定で、想定価格は3,200円です。
ブックビルディング期間は7月9日(月)~7月13日(金)で、上場日は7月26日(木)となります。
Contents
エクスモーション(4394)はどんな会社?
コンサルティング事業をメインとし、そこで得られた知見を教育やツールに展開することで、多様な支援を実現しています。
主な事業は「コンサルティング事業」・「教育事業」・「ツール事業」となります。
コンサルティング事業の特長
自動車やロボット、医療機器等の製品に組み込まれる「組込みソフトウェア」の品質改善に特化したコンサルティングを提供しています。
エクスモーションのコンサルティングは、従来型の提案主体のコンサルティングではなく、提案した内容を実際に自分達で実践し、直接課題解決まで手掛けるワンストップ型の実践的スタイルが特徴です。
コンサルティング内容は、デモリング技術を中心に、組込みソフトウェア開発に有効な多くの技術を得意領域にしています。
また、特に自動車分野に大きな実績を持ち、車載システムの多くの分野に対し、主に上流工程を中心とした開発技術の導入を支援してきました。
現在も、国内の自動車メーカー、サプライヤーに対し、モデルベース開発の導入/展開や機能安全への対応などを中心に、数多くの支援を行っております。
教育・人材育成事業
コンサルティングでエクスモーションが活用するエンジニアリング手法については、社内で技術習得用のトレーニング教材を開発しています。
開発したトレーニング教材はコンサルティング時の技術導入に活用するだけでなく、単独の人材育成用トレーニングサービスとして多くのお客様に活用いただいています。
ツール提供
コンサルティングで実績のあるソリューションの一部は、多くの方に低価格で利用していただけるよう、ツールとしても提供しています。
現在は、ソースコードの品質を診断する「exquto」、モデルの品質を診断する「MODEL EVALUATOR」、異なるモデル同士の変換ツール「mtrip」の3つをリリースしています。
エクスモーション(4394)の情報・業績
エクスモーション(4394)のIPO規模は、最大で13.4億円であり、マザーズの中ではやや小型~中型の案件となります。
小型案件であればあるほど、初値リターンはよいです。
●主な株主とロックアップ状況
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
株式会社ソルクシーズ | 71.20% | ○ |
林公認会計事務所 林 雄一郎 | 7.91% | |
渡辺 博之 | 7.52% | ○ |
芳村 美紀 | 5.93% | ○ |
井山 幸次 | 3.56% | ○ |
三輪 有史 | 0.55% | |
斎藤 賢一 | 0.55% | |
小濱 宗隆 | 0.55% | |
井上 一郎 | 0.41% | |
高橋 久憲 | 0.36% | |
小坂 優 | 0.36% |
●エクスモーションの業績
回次 | 第6期 | 第7期 | 第8期 | 第9期 | 第10期 |
決算年月 | 平成25年11月 | 平成26年11月 | 平成27年11月 | 平成28年11月 | 平成29年11月 |
売上高(千円) | 417,807 | 503,346 | 583,900 | 622,069 | 694,132 |
経常利益又は経常損失(千円) | 60,679 | 126,593 | 166,190 | 123,923 | 125,670 |
当期純利益又は当期損失(千円) | 39,016 | 76,297 | 103,201 | 80,924 | 85,270 |
資本金(千円) | 9,000 | 9,000 | 9,000 | 13,500 | 13,500 |
発行済株式数(株) | 180 | 180 | 180 | 18,600 | 18,600 |
純資産額(千円) | 82,635 | 150,293 | 238,194 | 307,819 | 368,351 |
総資産額(千円) | 222,301 | 277,956 | 346,797 | 377,269 | 368,351 |
1株当たり純資産(円) | 459,086.54 | 834,962.39 | 1,323,305.06 | 16,511.83 | 19,766.24 |
1株当たり配当額 | 48,000.00 | 85,000.00 | 116,666.00 | 1,330.00 | 1,400.00 |
1株当たり純利益又は純損失金額(円) | 216,757.92 | 423,875.85 | 573,342.67 | 4,392.84 | 4,584.41 |
自己資本比率(%) | 37.17 | 54.07 | 68.68 | 81.41 | 82.78 |
自己資本利益率(%) | 58.56 | 65.51 | 53.13 | 29.68 | 30.54 |
株価収益率(%) | - | - | - | - | - |
配当性向(%) | 22.14 | 20.05 | 20.35 | 30.28 | 30.54 |
営業活動CF(千円) | - | - | - | 14,291 | 78,730 |
投資活動CF(千円) | - | - | - | -3,898 | -61,467 |
財務活動CF(千円) | - | - | - | -11,299 | -24,738 |
現金等残高(千円) | - | - | - | 262,973 | 255,498 |
従業員数(名) | 24 | 30 | 31 | 36 | 44 |
●取り扱い証券会社
主幹事:SBI証券
マネックス証券・SMBC日興証券・みずほ証券・岡三証券・むさし証券・岩井コスモ証券・エイチエス証券・アイザワ証券・東洋証券・極東証券
エクスモーション(4394)IPOのまとめ
業種は自動車業界を中心に提案から課題解決まで提供するコンサルティング事業で、IPO的な人気は標準的です。
IPOの資金用途は、「人材採用費及び人件費」・社内教育に係る研修費」・「ブランディングに係る広告宣伝費」・「セキュリティールーム等拠点に係る賃料」・「コンサルティングツールに係るソフトウェア開発費用」・「業務効率化のためのシステム導入費用」・「オフィス増床に係る建物等」が用途目的です。
上位株主にベンチャーキャピタルの存在はなく、80%以上の割合でロックアップがかかっている状況です。
上場規模としては13.4億とやや小型~中型の案件で、オファリングレシオは33.4%と高め(オファリングレシオは20%以下であれば「レア度」が高いため初値の高騰につながります)というのはちょっと気になりますが、業績は伸びており、SBI主幹事ということもあり、狙っていきたいと思います。
主幹事がSBI証券の時は、人気が高く初値が高騰するケースも多い傾向です。
管理人の本気度
B
A:絶対ほしい
B:まあまあ欲しい
C:見送り
●ブックビルディング:7/9(月)~7/13(金)
●上場日:7/26(木)
●想定価格:3,200円
●市場:東証マザーズ
●IPO規模:最大約13.4億円でやや小型~中型案件
●オファリング・レシオ:33.5%
(20%以下は「レア度」が高いため初値高騰の要因)
●取り扱い証券会社
SBI証券(主幹事)・マネックス証券・SMBC日興証券・みずほ証券・岡三証券・むさし証券・岩井コスモ証券・エイチエス証券・アイザワ証券・東洋証券・極東証券